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カミラ・カベロを育む

エドシーランとのコラボの曲ということで、リリース前からエドのパートだけでも和訳というか解説的なことを書いてみたいと思っていた。

リリースされてから聞いてみたけど、やはりエミネムのことをよく知らないしヒップホップも詳しくないので、正直ちょっと難しいかなと思っていた。

ランキングでも上位にあがっていてかなり話題になっているので、その後色々調べてみたので、大変僭越ながら少しだけまとめてみたいと思う。エミネムファンの方すみません！

17日に、MVの撮影もしているとエミネムのインスタで、エドがスタジオにいる写真がアップされている！

さて、オープニングからエドのパート。

I’ve been a liar, been a thief

Been a lover, been a cheat

All my sins need holy water, feel it washing over me

Well, little one, I don’t want to admit to something

If all it’s gonna cause is pain

Truth and my lies right now are falling like the rain

So let the river run

オープニングのこのパートを聞いただけでもしや！と気づいた。

そう、英語を翻訳する上で避けて通れない、聖書からの引用やキリスト教に関する事。どうやらこの曲は、キリスト教社会の考え方である「罪」についての曲だろう、と。（そして苦手な内容ということにも気づいた）

この曲を作ることになった経緯について、エドが過去のインタビューで語っていたことによると、

一緒に仕事しないかとエミネムのマネージャーから連絡が来て、エドがアイディアを出して曲を書きデモを送った。その後暫くしてから、エミネムが内容を膨らましたものをプロデューサーとツアー中のメキシコで作業し、そして最終的にデトロイトでエミネム本人と仕上げたと言ってる。

※リリース前のタイミングエド・シーランが、で。

また、子供の頃からエミネムの大ファンのエドは、「もしエミネムとコラボできるなら・・」というのは既に頭の中にあったので、すぐに曲を書きあげた、と言っていた。

恐らく、エドが考えていたアイディアというのが、罪について・その罪を償う為の曲、ということだったのではないかと思う。

エドは、曲の中やインタビューでも語っている通り、4歳の頃教会の聖歌隊に入ったのが一番最初に音楽を始めたきっかけ。（でも9歳でやめたと言っている。「Eraser」より）　

宗教や政治については、なるべく語らないようにしている（My dad told me “Son, don’t get involved in politics, religions, other people’s quarrels” 「What do I know」より）ので、殆ど宗教観などには歌ってもいないしインタビュー等でも聞いたことがないが、エドもキリスト教に大きな影響を受けて育ったのは間違いがない。

（でも最近、労働党のJeremy Corbynをサポートしているとすこし政治についても語っていたけど）

エドは上のパートを繰り返し歌うのみで、「罪」の告白・謝罪の部分はエミネムのパート。

エミネムのパートの罪・謝罪しているのは何かというと、一夜（いや二夜か”One-night stand, turned to be a tow night stand”）の関係を持った女性を堕胎させてしまったこと・生まれてくることもできた娘に対する謝罪、と理解できる。

ビヨンセとのコラボで話題になっている「Walk on Water」でも、 キリストが水の上を歩くことができた「不可能なことを叶え、奇跡を起こす」 という「マタイによる福音書」について。（エミネムは、自分はそんなことができない普通の人間だ、自分は「ラップの神」といわれるような存在ではないと否定している内容）

残念ながらどの程度かまではわからないが、一般常識としてもしくはそれ以上に深く、当然エミネムもキリスト教の影響を受けていることは間違いない。

この曲でも、”I preyed on you like it’s church at the pew”（pew: 信者席） “Get on my soapbox and preach my sermon and speech”（演説と説教）という直接的に教会について言及している。(get on one’s soapbox：　意見を激しく主張する、長々と説く, sermon: 説教する)

聖書とのつながりについて少し話を戻すと（浅い知識で語るのは大変恐縮ですが・・）、色々ネットでみていたところ、旧約聖書の内容について指摘しているものを見つけた。詩篇51篇には、ダビデが姦淫の罪を犯し、その罪の告白の祈りがかかれているということ。

それから、タイトルの「River」はヨルダン川の事ではないか、という指摘も。ヨルダン川は、洗礼者ヨハネがキリストに洗礼を与えた場所。ここで人々に「悔い改め」を促し、洗礼する活動をしていたということ。

という内容なので、恐らくMVもかなり暗い、ダークな内容になるのではないかと。どこまで突っ込んだ映像表現になるのか。

噂では2月中旬頃に、ＭＶのリリースになるとか？

参考：

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